メカ的に回転比を固定していますので、材料の粘度変化やミキシング部の硬化による圧力変化に対しても安定した配合比が確保できます。
また配合比のズレを気にせずに吐出流量（g/秒）が無段で変速できますので、多種類のワークにも簡単に対応ができます。

ミキシングは、スタチック式、パワーミキサー式、使い捨て無洗浄式 などがあり、お客様のご要望と使用条件により、弊社にて選定します。
その他、材料タンクの容量、多点ノズルなど、ご使用条件に合わせて設計製作しています。

[ 標準仕様 ]
微小量から多量吐出まで、フィラー入りも可能なあらゆる材料に対応します。

オートサイクル吐出(自動間欠吐出)内蔵により、ミキシングヘッドのゲル化（硬化）を防止します。昼休みや作業の待ち時間などに効果的です。材料タンクからミキシングヘッドまでリモートコントロールによる温調機構を装備していますので、安定した材料粘度で吐出が行えます。

計量システムは、１モーター２ギヤーポンプ方式により、安定した配合比が得られます。
また吐出流量もギヤーポンプ駆動モーターの回転により無段階に変更できます。しかも混合比率は一切変わりません。
混合比のセッティングは、ポンプ容量(cc/回転)とシャフトギヤー歯数の組合せにより行います。温度による年度変化や配管内の抵抗変動による配合比のズレがありません。

標準機寸法　　　　：　(幅）100 × (奥行)700 × (高)745mm
配合比　　　　　　：　100：100～100：1
吐出流量　　　　　：　0.01cc/sec～30cc/sec
吐出精度　　　　　：　±3% 以内
使用粘度　　　　　：　200,000cps Max
吐出タイマー　　　：　0.1sec～99.9sec
オートサイクル吐出：　休止 30sec　吐出　6sec
材料タンク　　　　：　4ℓ　透明耐圧ガラスタンク×２
洗浄タンク　　　　：　10ℓ　ステンレスタンク×１
ミキサー　　　　　：　スタチックミキサー（使い捨て型）
吐出動作　　　　　：　フートSW（吐出信号コンセント付）
電気　空気源　　　：　単相100V 250W 4kgf/cm2以上

オプション　　　　：　大型タンク20ℓ～200ℓ・材料真空脱泡システム・パワーミキサー(強制攪拌方式)

実用例

システム図

＜計量ポンプ＞

ロータリー式ギヤーポンプ方式

[ 特徴 ]
・特殊ステンレスのため耐摩耗性に優れ長寿命です。
・ディスペンサー専用の精密ギヤーポンプのため液漏れがありません。
・ロータリー式のため脈動がありません。

＜ギヤーポンプ＞

吐出量に合わせ６サイズのギヤーポンプを用意しました。

　0.297cc/回転　
　0.584cc/回転　
　1.168cc/回転　
　2.920cc/回転　
　5.00cc/回転　
　7.600cc/回転

＜ミキシング方式＞

材料流路分割方式のため、粘度差のある材料にも確実に混合します。

[ 特徴 ]
・可動部がないためトラブルがありません。
・分解洗浄は不要です。機械に装備された洗浄システムによりミキサー内を洗浄します。
・使い捨てタイプ(毎日交換式)のためメンテナンス不要です。
・作業ミス等で硬化させてしまった場合でもミキサー交換だけで手早くローコストで作業復帰できます。
・２分割式スタチックミキサーを採用
ミキシング状態により、エレメントを増やせるため適切なミキシング効果を作り出せます。
可動部が無いためトラブルがありません。

＜パワーミキサー＞

強制攪拌タイプのミキサーを採用しています。

[ 標準仕様 ]
ミキサーモーター　　：　無段変速
回転数　　　　　　　：　3,600rpm MAX(60Hz)
チャンバー内容積　　：　3～10cc
吐出流量　　　　　　：　0.05～15cc/sec
吐出・洗浄切替バルブ：　自動バルブ又は手動３方切替バルブ
洗浄　　　　　　　　：　自動バルブ又は手動３方切替バルブ(エアー・溶剤切り替え)
定量バルブ　　　　　：　アクチュエーター式バルブ
重量　　　　　　　　：　６kg
オプション　　　　　：　温調ジャケット

＜定量吐出バルブ＞

ノズルからの液ダレを防止するためのバルブです。

[ アクチェーターバルブ ]
二方ボールバルブをロータリーエアーアクチェーターで駆動する方式です。エアー駆動部と材料流入部は完全分離構造のため、エアー駆動部に材料が入り込みません。
構造がシンプルでトラブルがなく、材料が滞留する部分が無いため使用中に内部で硬化することもありません。